今回は、ゲームに必要なメモリ量、メモリの選び方について説明します。
ゲームに必要なメモリ量
ゲームに必要なメモリ量ですが、ずばりゲームによるというのが正解です。
昨今流行中のゲームは大体が必要動作環境において、8GB以上を推奨しています。
最低8GBということを念頭において、メモリを搭載しましょう。
なお、超美麗なグラフィックで激重なFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONでは、推奨動作環境で16GB、4K HDR 推奨動作環境でも16GBのメモリ搭載を推奨しています。
重量級ゲームをする場合や4K環境の場合は、16GBのメモリを搭載する事をおすすめします。
今後の予想では4K環境で遊べるゲームが増え、高グラフィックで既存8GB推奨のゲームでもシステムのバージョンアップでボリュームが増え、8GBでは足らなくなる可能性があります。
備えあれば患いなし、これからゲーミングPCを購入する人は、16GBが標準と考えておいた方が良いでしょう。
また、ゲーム以外にもメモリを大量に消費する作業を複数同時に行う場合には、32GBのメモリ搭載をおすすめします。
メモリの選び方
デュアルチャネル
デュアルチャネルは、同一メモリモジュールを2枚挿し、並列にアクセスすることにより、メモリの転送速度を向上させる技術です。
通常メモリは、デュアルチャネルを活用するよう、2枚1組で搭載します。
- 8GBの場合は、4GBメモリモジュール×2枚
- 16GBの場合は、8GBメモリモジュール×2枚
- 32GBの場合は、16GBメモリモジュール×2枚
となります。
チップ規格とモジュール規格
現在主流となっているのは、DDR4 SDRAMです。以下の表のようになります。
チップ規格 | モジュール規格 | バスクロック(MHz) | 転送速度(GB/秒) |
DDR4-2133 | PC4-17000 | 1066 | 17.0 |
DDR4-2400 | PC4-19200 | 1200 | 19.2 |
DDR4-2666 | PC4-21300 | 1333 | 21.3 |
メモリチップ自体の規格として、DDR4-2133~DDR4-2666が存在しています。数字が大きい程、転送速度は速くなります。
またそれらのメモリチップを搭載した、メモリモジュール規格としてPC4-17000~PC4-21300が存在します。
モジュール規格には、下位互換性がありますので、例えば、PC4-21300(DDR4-2666)メモリは、PC4-19200(DDR4-2400)やPC4-17000(DDR4-2133)としても動作可能です。
第8世代インテル Coreプロセッサー(Coffee Lake)のCore i5以上では、DDR4-2666に対応していますので、PC4-21300モジュールを選ぶのが良いでしょう。
また、DDR4-2400にも対応しており、体感で感じる程の速度差はありませんので、価格や入手性を考慮して、PC4-19200(DDR4-2400)モジュールを選ぶというのもアリです。
Core i3以下のCPUでは、DDR4-2400までの対応となっていますので、PC4-19200(DDR4-2400)のメモリモジュールを選ぶのが良いでしょう。
メジャーチップ
メモリチップのブランドとしては、以下のメーカーが有名です。
- Micron
- Samsung
- SK Hynix
マザーボード各社は、まず第一に、メジャーブランドのメモリチップとの互換性を考慮して、マザボードやUEFI BIOSを作成します。
したがって、相性問題を避けるにはメジャーチップを搭載したメモリを選ぶのが好ましいです。
MicronやSamsungには純正品が存在しますが入手経路が限られますので、メジャーチップを採用しているCrucial MicronやSanMaxの製品をおすすめします。
メモリの定格対応(ネイティブ)とXMP
XMPは、Extreme Memory Profileの略で、Intelが主導するメモリのオーボークロック規格です。
メモリチップDDR4-2400やDDR4-2666には、定格で対応(ネイティブ)しているものと、下位速度のチップをXMPでオーバークロックして、DDR4-2400やDDR4-2666に対応している製品があります。
現時点では、DDR4-2400やDDR4-2666のネイティブ対応メジャーチップがありますので、DDR4-2400(XMP)やDDR4-2666(XMP)の必要性はありません。
メモリの選び方が良く解らない方は、XMP対応メモリはとりあえず選択肢から外す事をおすすめします。
まとめ
ゲームに必要なメモリ量については、16GB(8GB×2)搭載を標準に考えましょう。
メモリの選び方ですが、メジャーチップを採用しているCrucial MicronやSanMaxの製品がおすすめです。
それ以外のメーカーを選ぶ際は、XMPの有無に気をつけてメモリを選びましょう。
ドスパラのGALLERIAシリーズなどBTO PCについては、事前に相性問題をクリアしたものが採用されていますので、相性問題についての心配は不要です。
以上、参考にしてください。