CPUの基礎知識 ~ CPUを選ぶ時のポイント

筆者がゲーミングPCを選ぶ上で一番重要だと思うポイントはグラフィックカードです(色々なご意見はあるかと思いますがあくまでも筆者的にです)。そして、その次はどのパーツかと聞かれればCPUと答えます。

CPUは「クッキング・パワー・アップ」の略で、オンラインゲームの世界で「離席します」と言って早メシを済ませる廃人パソコンゲーマーによる最強の3分間クッキング法・・・というものではありません(DAI○Oか!)。CPUは「セントラル・プロセッシング・ユニット」の略でパソコン内の処理や演算、機器制御を行なうパーツで、人間でいう脳のようなものです。今回は、今(2019年4月)ゲーミングPCを買う(自作する)のであればどのCPUを選択すれば良いのかを考えてみたいと思います。

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intelとAMD

その昔、寝ても覚めてもAMDのCPUが欲しい時期がありました。AMDのK6-2シリーズが欲しくて欲しくて毎日値段が下がらないか価格を調べていたものです。このK6-2シリーズは筆者の知人周りではかなりヒットしましたのでパソコン組み立て経験20年以上ある方なら買った方も多いと思います。

K6-2について簡単に書きますが、当時ソケット7(マザーボードのCPU取り付け部のソケット形状)というものがあり、対応CPUはFSBが66Mhz程度でした。ソケット7の上位互換にスーパーソケット7という規格が生まれ、それに取り付けられるCPUがFSB 100Mhzに高速化、さらに3D Nowという独自の機能をそなえたものがAMDのK6-2シリーズでした。

新人類の読者からすると「100Mhz??蚊がとぶようなスピードだな!?」と思われるかもしれませんが、当時の筆者たちにとってはギレンの演説に熱狂するジオン公国国民のような勢いがありました。この時からIntelとAMDは別々の独自ソケットになっていきました。筆者の知人もみんなAMDのK6-2にしましたし、恐らくですがこの時のAMDのCPUが、今までのAMD CPUの中で一番波に乗ったときではなかったかと思います。しかし、いまやAMDのCPUの型番を聞いても、どのIntel CPUに近い性能の製品なのかも分からない方が多いのではないでしょうか。K6-2時代を知る筆者としては残念なのですが、今は Intel CPUに分があり、おすすめと言えます。

具体的にどのCPUが良いのか

それでは、ゲーミングPCを入手するという目的として、具体的にCPUを選択するならばどのCPUが良いのでしょうか。

初心者、もしくは久しぶりの買い替えで新規に一式ゲーミングPCを買う方ということであればIntel i7-9700KF 、i7-9700Kもしくはi7-9700をおすすめします。

「K」が付くCPUと付かないCPUとでは何が違うのかと言うと、「K」付きは倍率変更でのオーバークロックに対応したCPUで、「K」が付かないCPUは非対応ということになります。オンラインゲームをプレイする、インターネットを利用するなど、通常使用程度であれば「K」が付いていないCPUでも十分な性能です。価格面はともかく消費電力とパフォーマンスのバランスの良い製品です。

「F」が付くCPUと付かないCPUとでは何が違うのかと言うと、「F」付きはCPUに内蔵されているグラフィックスが無効化されていて、「F」が付かないCPUは有効となっています。通常インテルのCPUはグラフィックスが内蔵されているので、別途グラフィックボードを用意しなくても映像を映し出すことができますが、「F」がつくCPUはグラフィックカードの搭載を前提としています。内蔵グラフィックスに使われていた電力をカットし、その電力をプロセッサに使うことができるため、「F」が付かないCPUに比べプロセッサの性能が向上しています。
グラフィックカードを搭載するのであれば、「F」が付くCPUの方がPCの性能が良くなるのでそちらを選んだほうが良いでしょう。
「X」がつくCPUもありますが、「X」付きCPUは上位モデルだと高性能であっても手を出せないような価格になりますし、下位モデルであれば「K」や「F」が付いているCPUの方が性能が上の場合があるため、「X」が付くCPUは一旦除外して考えた方が良いと思います。CPUに予算を使うよりも、その分グラフィックカードに費やすほうがゲーミングPCでは賢明です。

「価格も考慮しろよ」とおっしゃるのであれば、Intel i5-9600あたりがおすすめCPUになります。

現在のパソコンライト勢の大衆的な意見はCPUにしてもグラフィックカードにしても消費電力はほどほどなのにパフォーマンスはなかなかイイネという物を求めている気がします(筆者の錯覚でなければ)。一部、自宅のブレーカーが落ちようが消費電力なんか知るもんか、エアコンより電気の食わないPCなんてネット専用のセカンドPCだ、という方もいます。もちろんそんなにヘビーなゲームや重たいアプリケーションを動かさないのであれば、Intel i5-9500やi5-9400あたりで問題ありません。

ただしそれ以下の性能のCPUになると、そもそもゲーミングPCにする必要性があるのかという事になってきます。ちなみに筆者が現在使用している2台のPCのCPUはIntel i7-8700Kとi7-7700で、i7-9700シリーズに買い換えてたとしても性能はわずかに上がるものの、体感できないレベルだろうと判断しi7-9700にはしていません。しかし、2~3世代後継のCPUになると性能が飛躍的に上がることが多いので、その場合は買い換えることが多いです。

旧製品なんてどうでもいい、性能がほぼ変わらなくても最新であることが最重要課題、旧製品との比較などせずに毎年最新CPUに買い換えることが醍醐味・・・という方もいるかもしれませんが、そういう方はそのポリシーに尊敬します。

アーキテクチャ

たまに記事や口コミサイトで見かける方も多いと思いますがIntel i7-9700やi5-9600などの最近のCPUのアーキテクチャ(設計仕様)は「Coffee Lake Refresh(”カフィーレイクリフレッシュ”と読みます。コーヒーに入れる液体の名前ではありません。)」と呼ばれています。Intelの第9世代Coreとなります。それ以前のアーキテクチャではCoffeelake (第8世代)、Kabylake (第7世代)がありました。製造プロセスのことなど難しいことを書き出すときりがないので、Coffee Lake Refreshという言葉だけなんとなく覚えておけば大丈夫です。

初心者の方、5年以上買い替えをしていない方への予備知識

ずっとマザーボートにオンボードという形で付いていたグラフィック機能が2010年頃からCPU内に内蔵されるようになり、2011年にはCPUとGPUをコアレベルで統合化しました。長年パソコンに触れていない方やパソコンを買い換えてない方の中にはこのことを知らない方もいると思います。

Intel i7-9700KにはIntel UHDGraphics 630(最大周波数1.20GHz、DirectX12対応)というプロセッサー内蔵グラフィックスが搭載されています。このUHDGraphics 630は内蔵にしては高い性能で軽めの3Dゲームならグラフィックカードが無くてもプレイできます。どの程度の能力か多分ググろうとする方も多いと思いますので、先にググって見たところ、グラフィックに標準レベル以上の負荷がかかるゲームではさすがに「デスクトップPC・最高品質」設定は無理みたいですが、標準レベルの負荷で「ノートPC・標準品質」設定であれば多少のカクつきはあるもののそこそこ快適にプレイできるようです。

まとめ

数年前Microsoftが、今後の次世代プロセッサのサポートはWindows 10のみと発表しました(簡単に言うと最新のCPUのサポートはWindows 10のみで、古いOSバージョンはサポート対象外)。Windows7や8を使い慣れた方は頭の片隅に入れておいたほうがよいかもしれません。

いかがでしたでしょうか、CPU選びのお助けとなりましたでしょうか。もしCPU選びで迷ったら、家でゆっくりコーヒーでも飲んでリフレッシュしつつ、Coffee Lake Refreshに思いふけるのも良いかもしれません。

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