この記事ではIntel H110チップセットについて解説します。このチップセットはIntel100シリーズのエントリーモデルに位置づけられており、ローコストをコンセプトにして設計されたチップセットです。Z170やH170、B150と違い、最大メモリ容量やメモリスロット数、USB3.0ポートの最大搭載数といったパソコンスペックに関わる部分が簡略化されているものの、一般に使う分には十分な性能を実現します。
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Intel H110の仕様解説
以下の表がIntel H110の仕様です。
対応CPU | skylake(LGA1151)サポート |
---|---|
対応メモリ | DDR4(デュアルチャネルメモリ)/DDR3L(デュアルチャネルメモリ) |
オーバークロック | 非対応 |
PCI Express2.0 | 最大6レーン(M.2非対応/Gen.3対応) |
SLI/CrossFire | 対応 |
USB 3.0ポート | 最大4 |
USB 2.0ポート | 最大10 |
SATA3ポート数 | 4 |
RAID | 非対応 |
Intel H110の仕様は以上です。
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Intel H110の大きな違い
ではIntel H110 と他のチップセットの違いを見てきましょう。
Gen.2という点がネック?
100シリーズの他のチップセットはGen.3に対応していますが、H110だけはGen.2対応です。この点はスペック上見劣りするため、H110の利用に躊躇してしまうかもしれませんが、Gen.3に対応する高価なグラフィックボードを使用しないのであれば気にしなくて良い点と言えます。
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メモリは32GB、メモリスロットは2つまで
100シリーズでメモリ容量32GB、メモリスロット2つまでと制限がかかっており、この点もGen.2と同じようにH110だけにかけられた制限のひとつですね。
高価なグラフィックボードを使用しないマシンであればメモリも32GB搭載できれば十分とも考えられます。
Intel H110のその他の特徴
コストパフォーマンスの良さはピカイチ
Skylake対応のチップセットとして最も安価なH110は、Z170やH170、B150といった上位モデルとは違い、エントリーユーザ向けです。そのため最新のCPUを使いたいけれども、価格はできるだけ安く上げたいというユーザーはH110一択です。
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まとめ
CPUは最新のものを利用しつつ、グラフィック性能は内蔵GPUで十分、メモリも32GBあれば大丈夫といったユーザーはH110が向いています。
このような点からIntel H110は最新CPUを使う要請を満たしつつ、できる限り安価なスペックのマシンを作りたいという要望に応えてくれるチップセットです。