この記事ではIntel H97チップセットについて解説します。このチップセットはIntel9シリーズのZ97シリーズと同時に発表されました。Z97チップセットの主要なスペックや特徴を引き継ぎながら、オーバークロックやSLI/CrossFire非対応など一般ユーザー向けに機能を削いでおり、扱いやすい特徴を持ったチップセットです。
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Intel H97の仕様解説
以下の表がIntel H97の仕様です。
対応CPU | Haswell Refresh(LGA1150)サポート | ||
---|---|---|---|
対応メモリ | DDR3-1600/1333(デュアルチャネルメモリ) | ||
オーバークロック | 非対応 | ||
PCI Express3.0 | 最大16レーン | M.2対応 | Gen.3対応 |
SLI/CrossFire | 非対応 | ||
USB3.0ポート | 最大6 | ||
USB2.0ポート | 最大14 | ||
SATA3ポート数 | 6 | ||
RAID | 0/1/5/10 |
Intel H97の仕様は以上です。
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Intel H97の大きな違い
ではIntel H97と他のチップセットの違いを見てきましょう。
オーバークロック不要ならH97を選択
Intel9シリーズのH97とZ97チップセットの大きな違いのひとつは、オーバークロックへの対応で、H97は非対応となります。そのためオーバークロック対応を求める場合はZ97を選択して下さい。
ただしBIOSアップデートによりH97でもオーバークロックに対応できる場合があるマザーボードもあります。そのため、マザーボードを購入する際はこの点も確認しましょう。確実にオーバークロックをするのであればZ97が無難なのは言うまでもありません。
マルチGPU環境に非対応
同じIntel9シリーズのZ97がSLI/CrossFireに対応しているのに対して、H97は非対応です。
SATA ExpressやM.2ポートはマザーボードの仕様をしっかり確認
Z97チップセットと同様にSATA ExpressやM.2に対応してしますが、すべてのポートが使えるわけではありません。
使えるポートはマザーボードメーカーによって異なりますから、この点を考慮してマザーボードを選んでください。
Intel H97のその他の特徴
9シリーズで安く済ませるならH97
H97チップセットはZ97チップセットからオーバークロック、SLI/CrossFire、Dynamic Storage Accelerator機能が取り除かれています。他のスペックはZ97と同様ですから、購入を検討する場合はこれらの機能が必要か否かを考慮してマザーボードを決める手段もあります。
機能が取り除かれている分安価に済ませることが可能なため、予算と要求スペックを考慮してください。
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まとめ
H97チップセットはZ97の機能を簡素化したチップセットです。オーバークロックやマルチGPU環境などが必要なければ、H97チップセットで十分なユーザーも多いでしょう。
LGA1150ソケットのCPUに対応していることから選択できるパーツも豊富ですし、価格面からもハイエンドマザーボードを求めない方、特に自作PC初心者にはうってつけのチップセットです。